本記事では無料で、口座開設なども行わずに米国株のPERを調べる方法についてご紹介します。
私自身、米国株を始めたての頃はPERの調べ方などが分からずに苦労しました。
本記事を読むことで、米国株を始めたて初心者の方でも実績PER、予想PERの調べ方が分かるようになり、投資の幅が広がります。
PERって何
PERとは、株価の割高・割安を判断する重要な指標となります。
私自身、株を売買する際には必ず確認する指標の一つです。
PER=株価 ÷ 1株当たりの当期純利益
※当期純利益に対して株価が今何倍かを示す
細かい説明は長くなるので、現時点では、割高・割安を判断する投資家が重要と考えている指標の一つと理解していただければ大丈夫です。
PERの調べ方
”米国版Yahoo! finance”を利用してPERを調べます。検索サービスから検索していただくか、以下リンクをクリックしてください。
銘柄を検索
検索フォームにティッカーコードを入力します。今回はアルファベットを例としますので、”GOOGL”と入力します。
実績PER
実績PERとは、既に決算発表が済んでいる直近12カ月の1株当たりの当期純利益(EPSと言います)に対して株価が今何倍かを調べる作業です。
③に実績PERが記載されています。
定義に沿って一応計算してみましょう。株価÷一株当たりの当期純利益(EPS)でしたので、以下のとおりとなります。
実績PER = ①2306.83 ÷ ②75.04 = ③30.74
予想PER
予想PERとは、未発表決算の1株当たりの当期純利益(EPS)をプロの人(アナリスト)が予想し、その数字で算出したPERとなります。
まずは、”Analysis”を選んでください。
上図④が2021年、⑤が2022年の予想一株当たり当期純利益(EPS)となります。
では早速、定義に沿って、予想PERを算出してみましょう
- 2021年予想PER = ①2306.83 ÷ ④88.21 = 26
- 2022年予想PER = ①2306.83 ÷ ⑤95.09 = 24
過去PER
過去のPERがどのくらいだったのか調べてみます。
Financialsを選択します。
Diluted EPSで、過去の1株当たり純利益(EPS)を調べることができます。
株価は、これまで、現時点の株価を使用していましたが、過去のPERを調べる際には、過去の株価を利用する必要があります。
上図、”Chart”を選択し、チャート上にマウスをもっていくと、株価が表示されますので、それぞれの期末の株価を調べます。
- 2020年PER = ⑦1753 ÷ ⑥58.61 = 30
- 2019年PER = ⑧1339 ÷ ⑥49.16 = 27
- 2018年PER = ⑨1045 ÷ ⑥43.70 = 24
割高・割安の判断方法
米国株式全体(S&P500指数)に対して
まずは、株式全体に対して、個別株が割高か割安かという判断方法をご説明します。
出典サイト:multpl リンク
上図は、米国株式全体を示す指数として有名なS&P500という指数のPERを示した長期チャートなります。チャートからわかることとしては、PERは過去平均15~20程度であるということです。
割安 | 適正 | 割高 | |
PER | 15以下 | 15~20 | 20以上 |
つまり、アルファベット(GOOGL)株は、米国株式全体から見ると割高と判断できます。
個別株に対して
では、アルファベット(GOOGL)株の現在の値段が割高なのかを過去のPERと比較して判断します。
これまで計算してきた各PERを一覧表にまとめました。
年 | PER |
---|---|
2018 | 24 |
2019 | 27 |
2020 | 30 |
実績 | 31 |
2021 | 26 |
2022 | 24 |
過去のPERが24、27、30となっているので、過去の数字から判断すれば現在の株価は若干割高と判断できます。
※本記事では、アルファベット(GOOGL)株の株価分析記事ではないので、一般論のみの記載とします。
筆者の銘柄分析
PERも使った筆者(またお)が銘柄分析を行う際に確認する内容についてまとめた記事は以下となりますので、興味がございましたら、ご覧ください。
PERについてもっと詳しく知りたい方
私が昔PERについて調べたいと思って、読んだ本でおすすめの本がございますので、ご紹介させていただきます。PERだけでなく、様々な株式指標を学ぶことでできておすすめです。
詳細は、以下記事にまとめておりますので、参考にしていただければ幸いです。
あと、投資信託の銘柄選びに参考になる記事も作成しましたので、興味がある方はご覧ください。信託報酬のみでインデックスファンドを選んでいる人には必見の内容となっています。
信託報酬だけでなく、隠れコストも含めた実質コストを比較する必要があるという内容になっています。
△△応援お願いします(*_ _)△△