昨日投稿した記事でビザかマスターカードを購入候補としました。
その後、どっちがいいのか考えましたが、結論は出ず、またこに相談することにしました。
ビザとマスターカードどっちの株が良いと思うー??
というわけで、ビザを購入候補とし、今回はビザの銘柄分析を行います。(てきとうだな・・・)
この記事では、私が米国個別株の売買判断をする際に必ず確認する7項目を使って、ビザ(V)の銘柄分析を行います。
株価分析結果
私が米国個別株の売買判断をする際に必ず確認する7項目については以下の表のとおりです。
7項目中5項目で判断基準を満足しています。
ただし、満足しなかった項目については、コロナの影響で2020年に成長が鈍化した影響が出ており、数字上×としましたが、純利益の成長率も高く予想されていることから、今後改善される(○となる可能性が高い)と思っています。
項目 | 過去実績(17-20年) | 将来予想(21-22年) | 判定 |
①比較優位性・ブランド力 | VISA | VISA | ○ |
②売上高成長率10%程度以上 | +6% | +15% | ○ |
③純利益成長率10%程度以上 | +21% | +22% | ○ |
④営業CF成長率10%程度以上 | +4% | 不明 | × |
⑤フリーCF成長率10%程度以上 | +5% | 不明 | × |
⑥予想PER40(来期35)程度以下 理想は35(来期30)程度以下 | 39(今期) | 31(来期) | ○ |
⑦その会社が好き (製品を所有など) | クレジットカード所持 VISAタッチ | - | ○ |
(参考)増配率10%程度以上 | 20% | 7% | ー |
○の数 | 5/7 |
※米国株Yahoo! financeより算出
解説
ビザの期待や不安は以下のとおりです。
期待① 圧倒的な「会社の堀」
投資の神様ウォーレンバフェットは、銘柄選定を行う際に、「会社の堀」がある企業を好むと言われています。「会社の堀」とは、ブランド力が高かったり、圧倒的なシェアを有することにより、価格支配力を持っていることです。
ビザがこの堀を持てっているか検証してみると。
- クレジットカードの市場シェアを約50%握っている
- クレジットカードの使える国ではほぼ必ず使える
- その結果、とりあえず1枚目のクレジットカードはビザが選ばれることが多い
- 今から、この世界中で使えるシステムをゼロから構築するのほぼ不可能(参入障壁が高い)
- クレジットカードの双璧はビザとマスターカードであり、お互いの首を絞めるような手数料の引き下げ競争は行われていない
このように、圧倒的な堀を確認すことができます。
期待② 本業以外の事業に手を出していない
ビザの事業は非常にシンプルです。
ただただシンプルにクレジットカードのネットワーク事業のみを行っており、この事業に脅威となる可能性となる会社や、事業の利便性などの向上に資すると考えられる会社を買収するなど、一つの事業の成長に集中しています。
そのため、クレジットカードの発行、預金など、周辺の事業には手を出していません。
1本足は危険では??という意見もあると思いますが、陳腐化のリスクのある事業や、競合他社がひしめく事業での1本足は危険だと思います。
ただ、クレジットカードの事業は期待①のとおり、堀が大きく、競合他社がひしめく事業ではないため、本業に集中することはよいことと考えられます。
また、投資家目線では、投資の判断が非常に行いやすいという点で事業がシンプルな点はメリットとして挙げられると思います。つまり、クレジットカード業界全体が伸びるかどうかを考えて投資家は投資判断をするだけで良いと考えられます。
不安① 新たな決算手段の台頭の危険性
スマホ決済など、スマホやネットの普及に伴い、クレジットカードや銀行を介さない決算手段がここ数年で多く出現しています。
期待①、②のとおり、クレジットカード業界の中でビザが他社に脅かされることはないと思います。
しかし、新たな決算手段の台頭には注意が必要です。
これら新たな決算手段の動向には目を凝らし、万が一、クレジットカード業界の成長が見込めなくなったと判断した時にはビザも成長が止まることと考えられます。
まとめ
- コロナで一時的に落ち込みましたが、これまでの成長も抜群で、今後の成長も見込め、PER的にもそこまで割高感は感じられないことから、買いと判断します。
- ビザはクレジットカード業界では圧倒的なブランド力を有しており、クレジットカード業界が安泰であれば、今後もビザは安泰と考えられる
- しかし、新たな決算手段の台頭には注意を払い、新たな決算手段が台頭する兆しを感じ取った時には、早めにビザ株を手放すなどの対処が必要と考えます。
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