米国株個別株の購入を検討する際に、私が必ず確認する内容(指標)についてお話しします。
皆様の投資対象を決定する際の参考にしていただければ幸いです。
- 他社に比べ、また業界内で比較優位性を持った事業やブランドを持っており、その将来性や成長性に期待できる
- 売上高成長率が10%程度以上あり、それが将来においても見込まれる
- 当期純利益伸び率が10%程度以上あり、それが将来も見込まれる
- 営業キャッシュフローの伸び率は10%程度以上ある
- フリーキャッシュフローの伸び率が10%程度以上ある
- 予想PERが40(理想は35)倍未満であり、さらに翌年の予想PERが35(理想は30)倍未満である
- その会社の製品を所有していたりサービスを利用しており、好きである
- (参考:配当は必須ではない)10%程度以上の増配率の実績がある
なお、これらの数字や指標というのは、ネット証券や、ヤフーファイナンス、MSNマネーなどのサイト上で簡単に確認することができます(キャッシュフローや過去のデータはネット証券にログインする必要がございます)ので、気になる方はそういったサイトで銘柄を検索して調べてみていただければと思います。
それでは、ひとつひとつ細かく説明をさせていただきます。
①他社に比べ、また業界内で比較優位性を持った事業やブランドを持っており、その将来性や成長性に期待できる。
現在の成長が将来にわたって継続するためには、他社にない強みを持っていることが必要です。
例えば、一時的にスマホの売り上げが伸びた会社があったとしても、ただ安いだけという理由で売れているだけでは、より安い他社の製品が出てしまえば、優位性がなくなってしまい、将来にわたって成長が期待できるとは言えないというものです。
そのためには、業界内でNo.1のブランドや技術などを持っていることが重要であると考えております。例えば、アップル、コカ・コーラ、Windows、Google検索、VISA、ディズニーなどです。
②売上高成長率が10%程度以上あり、それが将来においても見込まれる
売上高の成長は、その会社が成長している証拠であり、感覚的に、10%程度以上成長している会社というのは株価も伸びているように感じます。
③当期純利益伸び率が10%程度以上あり、それが将来も見込まれる
私が投資対象として考える会社は、②の売り上げの伸びに伴い、利益も伸びるというのが理想です。中小企業など成長中の会社では、売り上げの伸びに対して利益はほぼ伸びていない、または赤字の会社というのは多くあります。
そういった会社は、うまくいけば株価も5倍、10倍と一攫千金を狙えるのですが、その分、売り上げ鈍化や金利の上昇、経済の動向といった影響を非常に受けやすく、株価の下落リスクも高いです。
私は、そういったリスクの高い株というのはあまり好みではないので、銘柄選定の際には、この条件を入れています。
④営業キャッシュフローの伸び率は10%程度以上ある
例えば、買収をすれば②の売り上げは上昇しますし、会社の持っている株の価値が上がったり、会社の一部門を売れば③の利益は一時的に上がります。こういった、営業活動外の収益を除いた会社の成長を図る尺度として私は営業キャッシュフローの伸びを確認しています。
⑤フリーキャッシュフローの伸び率が10%程度以上ある
営業活動から得た利益から、会社の事業活動を継続するための費用(設備投資など)を差し引いたお金が、フリーキャッシュフローです。簡便な算出方法としては、営業キャッシュフローから投資キャッシュフローの額を引けば算出できます。
読んで字のごとく自由に使えるお金です。これが、株主に利益を還元するための源泉であり、自社株買いや配当というのは、この部分から支出されます。そのため、フリーキャッシュフローが伸びているということは、配当を出している会社であれば増配が期待できますし、他社を買収したりと攻めの経営が可能となります。
⑥予想PERが40(理想は35)倍未満であり、さらに翌年の予想PERが35(理想は30)倍未満である
PERというのは、その会社の株価が割高か割安かを測る指標の1つで他にもPBRなどあるのですが、私は、株を購入する際の割高・割安を判断する指数として、これのみ利用しています。
上記①~⑤に当てはまる企業を探しておき、ウォッチリストに追加しておき、PERを見て、売買タイミングをはかるというやり方をしています。
ちなみに、一般的に、予想PER30倍というのは高い(割高な)部類に入ります。(S&P500の歴史的な平均的なPERは20未満とか20台前半とかだったはずです。)
ではなぜ、PERで判断した際にそんな一般的には割高な会社に投資するのかということですが、①~⑤を満たすような企業というのは超・超・超優良企業なため、平均的な会社よりも当然割高に株の取り引きがされています。
実際、このような企業を見つけたとしても、おそらく予想PERは40倍以上とかが多いと思います。そのため、平均と比べたら高いのですが、いい会社には多少高い金を払っても所有したいと私は考えており、むしろ将来の成長性などを考えれば私は全然買ってもいいと考えています。
⑦その会社の製品を所有していたりサービスを利用しており、好きである
これはもう精神論に近い話になりますが、○○ショックや、会社の不祥事など、一時的に大幅に株価が下落するタイミングというのは必ずやってきます。その際に、冷静に判断するためにはその会社のサービスを実際に利用していたり、その会社のことが好きで、どういった会社かよく知っていることが意外に売買の冷静な判断を行う一助になることが経験的に多かったためこのような項目を設けました。
⑧(参考:配当は必須ではない)10%程度以上の増配率の実績がある
どうせ配当を出しているのであれば、年10%程度は増配してほしいなという希望があります。(③や⑤のとおり会社の利益も同様に成長していることが前提です)
やっぱり、配当というは非常にわかりやすい不労所得であり、やっぱりもらえると嬉しいので参考として挙げさせていただきました。
さて、これまでご説明をしてきましたが、これらの考え方に至った根底にあるのは、やはり以前紹介した2冊の本になります。興味がありましたら、こちらの記事も併せてご覧いただけましたらうれしいです。
今後、実際の銘柄をこの条件に当てはめて私なら買いと判断するか?といった記事もアップを予定しております。興味がありましたら、ブックマークなどまたのお越しを心よりお待ちしております。それでは、よい投資生活を!!またお会いしましょう♪♪
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