この記事では、私が米国個別株の売買判断をする際に必ず確認する7項目を使って、アップル(AAPL)の銘柄分析を行います。
7つの判断基準の考え方の詳細は以下の記事にまとめています。併せてご確認ください。
アップル(AAPL)は、今は保有していませんが、過去に保有していたことがあり、今でも継続してウォッチしている銘柄です。
私のアップルに対する考え方をお話ししますので、参考にしていただければ幸いです。
株価分析結果
7項目については以下の表のとおりで、4項目で判断基準を満足しています。
項目 | 過去実績(17-20年) | 将来予想(21-22年) | 判定 |
①比較優位性・ブランド力 | iPhone、Mac Apple Pay | 同左 | ○ |
②売上高成長率10%程度以上 | +6% | +16% | △ |
③純利益成長率10%程度以上 | +13% | +27% | ○ |
④営業CF成長率10%程度以上 | +8% | 不明 | × |
⑤フリーCF成長率10%程度以上 | +13% | 不明 | ○ |
⑥予想PER40(来期35)程度以下 理想は35(来期30)程度以下 | 25(今期) | 24(来期) | ○ |
⑦その会社が好き (製品を所有など) | 製品所有無し | - | × |
(参考)増配率10%程度以上 | 10% | 11% | ー |
○の数 | 4/7 |
解説
アップルと言えばスティーブジョブズ、スティーブジョブズと言えばiPodやiPhoneなどの画期的な製品を世に送り出した伝説の人です。
そんな伝説的な人物を要し、世界中に多くのファンを持つ、Appleの期待と不安について米国投資家の視点で私見を述べさせていただきます。
期待① リンゴのロゴのブランド力
リンドのロゴって、もう、それだけで付加価値を発揮しまくるブランドですよね。
シャネル、ヴィトン、リンゴ、、みたいなイメージがあります。
これってホントすごいことですよね。このロゴがついているだけで、利益を大幅に上乗せできるんですから。
期待② サービス事業の成長
アップルが近年力を入れている部門は、サービス部門となります。サービス部門とは、icloud、Apple store、Apple music、Apple Payなどの売上から構成されており、近年、15~30%程度で毎年成長しています。
これらサービス部門の成長がなぜAppleの成長の期待材料となるのかというと、安定的に利益をあげることができるからです。新製品などに依存する企業の場合は、新製品が人気が出ないと、一気に業績を悪化させます。
しかし、例えばApple musicは月額980円で利用でき、そこそこお手頃価格ですから、多少給料が下がっても解約することはないでしょう。
こうして、1億人のユーザーを確保したら、毎月約1000億円の売上を上げることができ、業績が非常に安定します。
同様にApple Payも安定的に利益をあげることができるサービスと言えます。
参考にApple Payの成長について考察した以下の記事も併せてご確認下さい。
こうした安定した利益をあげることができるサービス事業の成長は私が最もアップルに期待する部門であるとともに、アップル株を購入したいという気持ちにさせる最大の魅力となります。
不安① iPhoneに依存する業績
Appleの2021年第2四半期決算(2021年4月発表)の売上割合を円グラフにしてみました。
アップルは、期待②で示したように、サービス部門が急成長していますが、まだまだiPhoneに依存しています。また、サービス部門やアクセサリーも突き詰めればiPhoneの売上に左右されるビジネスと言えます。(Apple Pay、iCloud、Apple Watchなんかは、iPhoneユーザーでないとあまり利用されないでしょう。)
このように、iPhoneの魅力がなくなれば一気に業績が悪化する懸念があります。
不安② またおが何一つAppleデバイスを持っていない
超個人的な不安ですが、製品やサービスを利用していないと、時代や製品の潮目などを知ることが困難であると考えています。次のiPhoneは売れるのか、iPhoneユーザーは何を欲しているのかなど考えることが私には難しいです。
そのため、iPhoneに依存するビジネスモデルである以上、iPhoneについて情報を追いかける必要があると考えますが、私にはそれが出来ません。
そんな超個人的な理由で投資に二の足を踏んでいる状況です。
まとめ
- サービス部門の成長を信じるなら買い
- iPhoneの未来を信じれるなら買い
- ブランド力に陰りが見えない限り買い
買いでない理由は、上記3項目の裏返しになります。
個人的には、サービス部門が非常に魅力的で、サービス部門の成長が確認でき、さらにPERがもっと下がるようなことがあれば、買いたいと思わせる銘柄ですね。
他銘柄分析記事
ほかの銘柄についても、サイドバーのカテゴリーの”銘柄分析”にございますので、併せてご覧ください。
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