Appleと言えば、Apple PayやApple cardなど、決済サービスで近年、存在感を示しています。
投資家目線では、これらのサービスは『Apple』というブランドを用いた、低リスク高リターンのビジネスモデルであり、今まさにAppleが推し進めている、iPhoneなどのハードを作って売る会社から、サービスの会社へ事業の多角化に向けて大きなカギとなるサービスであり、Appleも力を今入れている事業です。
このように、会社としても力を入れており、業界でも存在感を示している、Appleの決済サービスに新たに後払いサービスを計画中というニュース記事を見つけましたので、今回は、それについて所感を述べさせていただきます。
サービス概要
以下、ブルームバーグの記事より引用
米アップルは、同社の電子決済「アップルペイ」で購入した商品などの代金を分割で払えるようにする新たなサービスに取り組んでいる。ペイパル・ホールディングスやアファーム・ホールディングスなどが提供する「バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL)」と呼ばれる後払い式の決済サービスに対抗する。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-13/QW73GKT0AFB401
要は、早い話が、『数か月支払を猶予するから、それまでに払えなかったら、金利を上乗せして返済していただきます。』というサービスになります。
Appleとしては、Apple製品の新製品をすぐにでも買いたいけど、支払いは待ってほしいという顧客に訴求することができるというメリットがあります。
しかし、それ以上にメリットがあるのは、金利分が、『Apple』というブランドに対する使用料として、チャリンチャリンとApple側に入ってくるということだと思います。
このシステムについて、同様のサービスを展開したZOZOTOWNを運営するZOZO(旧社名:スタートトゥデイ)を例にご説明します。
同様のサービスを展開した企業(ZOZO)
私は、昔、ZOZOの株を所有していました。
株主総会にも出席したことがあり、創業者であり、元社長の前澤さんを生で見たこともあります。
そんな、ZOZOの業績を押し上げた一因となったサービスが、『ツケ払い』のサービスです。
ツケ払いとは
ツケ払いサービスは、ZOZO(旧社名:スタートトゥデイ)自身は、『ZOZO』というブランドを貸すだけのサービスです。
実際の運営会社は『GMOペイメントゲートウェイ』が行っており、貸倒リスクはZOZO側は負っていませんでした。
このように、ZOZO自身はノーリスクで、新作を今すぐに買えない顧客への訴求や、サービス自体の売上の一部をもらう??(これについては、調べ切れていませんが)など、売上・利益の上乗せが可能とあります。
では、デメリットは無いのでしょうか。
実は、当時、若者を中心にこのサービスが広がり、期限までに払えなかった利用者に対しての取り立ての様子がネットの掲示板で流れるなどし、ZOZOTOWNのイメージが悪くなったというデメリットはありました。
ま、結局借金ですからね。。返せなかったら、運用会社は、債務回収を専門とする会社に回収を普通依頼をしますよね。。
まとめ
- 後払い式決算システムはアップルの業績に間違いなくプラスに働くでしょう。
- しかし、Appleが最も大切にしなければらない『ブランド』が傷つくリスクも若干ではありますがはらんでいます。
- 私であれば、リスクを警戒しつつも、基本的には本サービスに対する投資家としての見解は『買い』の理由になりえると思います。
それでは、今日はこのあたりで失礼します。
▼▼ランキングサイト参加中♪▼▼△△応援お願いします(*_ _)△△